クインテット 5月17日放送分(5月24日再放送)

〔夕方五重奏団と一輪の薔薇〕
『バラが咲いた』(作詞、作曲:浜口庫之助 歌:スコア 演奏:全員)

「これは私が育てたバラの花です」鉢植えのバラの花にジョウロで水をやりながらアリアさんが言う。「皆さん、自分のバラと思って可愛がってくださいね」
「お部屋が大変に明るくなりますな」スコアさんもバラの花を見ながら嬉しそうだ。
「お花を育てるのってとっても根気が要って、難しいんです」「その分喜びも大きいわけです」「そうなんです!」と花談義で盛り上がるアリアさんとスコアさん。その時、フラットさんが鉢に近寄り何かをし始めた。
「あー、ダメ!フラットさん何してるの?」慌ててアリアさんが飛んでいく。「バラにお水をプレゼント」と言ってフラットさんはジョウロでお水をやっている。
お水はさっきやったばかり、やりすぎは良くないと、アリアさんは言って聞かせるが、フラットさんは「私もバラにお水やりたい」と駄々をこねる。
「あー!シャープ君何してるの?」今度はシャープ君が勝手に鉢に肥料をやっている。
「余計なことはしないで下さい!」アリアさんは、お世話をしたがる2人からバラの鉢を守るのに必死。「お世話は私がします!皆さんは見て楽しんでくれればいいの!」
そしてスコアさんが再び『バラが咲いた』を歌いだす…。
何とか2人の手から、無事にバラの花を守りきったアリアさん。だが「このバラは自分のバラと思ってってアリアさんが言ったじゃないか〜」「見てるだけじゃつまんない〜」とシャープ君とフラットさんは全然懲りてる様子がない。

〔フラットさんの子守歌〕
『中国地方の子守唄』(作詞作曲者不詳 作・編曲:山田耕筰/中国地方民謡 歌:フラット)
子守唄を歌うフラットさん。白いグランドピアノの上で眠っていたチーボーは、その寝た子も起こすような声量に目を覚ます。チーボーは寝ぼけ眼のまま起き上がると、フラットさんに「カーン!」と鐘を1つプレゼント。

『中国地方の子守唄』。瀬戸内海に面した岡山、広島地方で古くから歌われていた子守唄から、昭和3年4月作曲。(野ばら社刊「美しき日本のうた」より引用。)

〔演奏前のひとコマ〕
トランペットを吹きながら、張り切っているシャープ君。「何をそんなに張り切ってるんですか?」と訊ねるスコアさんに、「今日はトランペットが主役の曲をやります。だからトランペット頑張ります!」と答えるが「頑張れば頑張るほど失敗しますよ、程々にね」と釘を刺されてしまう。
「アキラさんは気まぐれだから何の曲を演奏するか分かりませんよ」「今日はトランペットお休み!」そう言うとスコアさんは行ってしまう。
「トランペット無しで『トランペット吹きの休日』が出来るのかな?」考えているシャープ君。「やっぱり頑張ってこよー!!」と言って走り出す。

クインテットコンサート〕
(※ピアノの上で黒猫が何かしている。拍手の音に慌てて逃げ出すが、ピアノの上には足跡が点々と。)

ソナチネ7番』(作曲:クレメンティ 編曲:アキラ)