クインテット 「楽興の時」より 8月10日放送分（8月17日再放送）

〔夕方五重奏団の捜し物〕
アキラさんとスコアさんは2人『エリナー・リグビー（Eleanor Rigby）』（作詞、作曲：John Lennon／Paul Mccartney）を演奏している。
アリアさんはケーキ作りの真っ最中。ボールに入れた材料を泡だて器でかき混ぜている。隣りで本を読んでいるフラットさんは、読むのをやめて立ち上がり、「では、お買い物に行って来ます！ついでに買ってくる物はありませんか？」とみんなに聞く。
「ケーキに乗せるイチゴを買って来て下さーい！」とアリアさん。「イチゴですね。じゃ行って来まーす！」そう言ってフラットさんは出掛けて行く。
「うわーすごい！蟻の行列だ！」棚の上に乗り、虫眼鏡で何かを観察していたシャープ君が言う。「みんな一生懸命働いてるんだなー」と感心して見ている。
「蟻の行列はどこまで続いていますか？」とスコアさん。「えーと…」行列を追っていくシャープ君。「こっちの方へ続いて…ずっと続いて…えーと…」と棚から降りてテーブルに近付いて行く。「わぁ、お砂糖がこぼれてる！蟻がお砂糖を運んでまーす！」
「うわ〜！お砂糖こんなにこぼしちゃった！」ボールにお砂糖を入れていたアリアさんが叫ぶ。そして「お掃除しなきゃ！」と慌てて掃除機を捜すアリアさん。だが掃除機はどこにいったのか見つからない。「掃除機はどこでしたっけ〜！」
そこへ「お財布を忘れましたー！」とフラットさんが慌てて帰ってくる。「お財布はどこだっけ〜？」
アリアさんとフラットさんは大騒ぎしながら部屋中をひっくり返すように捜し回る。だがどこを捜しても見つからない。掃除機は布の下に、お財布は開いた漫画本の下に隠れているのだが、2人はそれに気付いていない。そして部屋中を歩き回るうちに互いの頭と頭をぶつけ合ってしまう。「痛いっ！」「イッタ〜イ！」
「どうしてみんな、そんなに急ぐんだろう？」その様子を見ていたシャープ君が不思議そうに言う。

『おつかいありさん』（作詞：関根栄一　作曲：團伊玖磨　歌：シャープ　演奏：全員）

フラットさんはおでこにでっかいタンコブを作ったまま演奏している。
アリアさんは掃除機を、フラットさんはお財布をやっと見つけた。嬉しそうにお掃除を始めるアリアさん。そしてシャープ君はまだ虫眼鏡で何かを観察している。「蟻もみんなも同じだ」とスコアさん。

♪フラットさんはあんなでっかいコブができたのに、アリアさんは無傷。どうしてだろう？

〔クインテット雑唱団〕
『真夜中の動物園』（アニメーション）（作詞：下山啓　作曲：宮川彬良　歌：クインテット雑唱団）

〔演奏前のひとコマ〕
「スコアさんに演奏が始まりますよって言って、起こしてあげて」と、とんぼにお願いするシャープ君。とんぼは言われたとおり、眠っているスコアさんの鼻先まで飛んで行く。
スコアさんは起き上がると「はいっ、分かりました」と言ってそのままスタスタと行ってしまう。

〔クインテットコンサート〕
『「楽興の時」より』（NEW）（作曲：シューベルト　編曲：アキラ）
♪フランツ・ペーター・シューベルト（1797-1828）。オーストリア、ウィーン生まれ。コンサート曲にシューベルトが初登場です。ドラマの後のミニアニメ「作曲家紹介」ももちろんシューベルト（曲は「鱒」）でした。
「楽興の時」第3番。シューベルトのピアノ曲のなかでも広く知られている作品のうちのひとつ。クインテット版は、クラリネットの音がすごくいいね！