ふたりはともだち

Futarihatomodati 新しい絵本を買いました。アーノルド・ローベル「ふたりはともだち」。がまくんとかえるくんのお話です。小学校の教科書にも採用されているので、知っている方も多いかと思います。それを何だか急に思い出して、思い出したらすごく読みたくなって、それで買ってきたんです。
「はるがきた」「おはなし」「なくしたボタン」「すいえい」「おてがみ」と5つのお話が入っています。その中で「おてがみ」は教科書に載っていた話なのでよく覚えています。私はこのお話が大好きでした。

「おてがみ」のあらすじは、手紙を一度ももらったことのないがまくん。かえるくんはそんながまくんのために手紙を書きます。そしてそれをかたつむりに届けてくれるよう頼むのですが、どんなに待っても手紙は届きません…。

他のお話も、さりげない日常の中での、ふたりの友情が描かれていて、「友達っていいな」と当たり前のことに改めて気付かされます。絵は茶系で他の絵本に比べると一見地味ですが、キャラクターの表情が豊かで、読めばいっぺんに好きになると思います。

そしてそのうち、ただ読むだけじゃ物足りなくなって、朗読も始めてしまいました。声に出して読んでいて気付いたのですが、どちらかとでいうと私はおっとり、のんびり、面倒くさがり屋さんのがまくんに近い。だから彼の声は想像しやすく、演じるのも割と簡単でした。でも、しっかり者のかえるくんの声が難しい!
他に読んで聞かせる相手(子供)がいないので、今のところ母に(無理やり?)聞いてもらっています。それが母は厳しいんです。「棒読み!」「そこ訛ってる!」と容赦ありません。でもそのおかげもあってか、随分上手になりました。
がまくんとかえるくんのキャラクターを声で演じ分け、感情を込めて読んでいると、次第に盛り上がってきて、まるで演劇でもしているような気分になり、それがなかなか楽しいんです。

プロの声優さんの声の出し方も注意して聞いています(もちろんクインテットの4人もね)。目指しているのは「アリアさんの楽器の話」。あんな風に温かくお話の朗読が出来たらいいのにな…。それからやっぱり小さい子にも聞いてもらわないと。甥っ子が3人も(兄のところに5歳と2歳のワンパク盛り、弟のところに生後2ヶ月の赤ちゃん)いるので、今度遊びにきたら、相手になってもらおうっと。