「我が母の教えたまいし歌」

"クインテット 2006年11月15日放送分"でアリアさんがあの美しいソプラノボイスで歌っていた曲、

『わが母の教えたまいし歌』(訳詞:山川啓介 作曲:ドヴォルザーク

ドヴォルザーク作曲のこの曲は原語の歌詞では聴いたことがあった。でもアリアさんの歌っていた日本語訳の歌詞は聴くのが初めて。短い歌詞の中に母への感謝の思いが溢れていた。

ありがとう…唯一言。たったそれだけ。でもその言葉を私は母に最近言っただろうか?そんな気持ちにさせられた。

気になってこの曲について色々調べてみた。

ドヴォルザークの歌曲集「ジプシーの歌(ロマの歌)」作品55。全7曲の、この作品はボヘミアの叙情詩人アドルフ・ヘイドゥークの詩を作者自身がドイツ語に訳した物にドヴォルザークが作曲したそうだ(これについてはドヴォルザーク自身が詩をドイツ語に訳したとも言われており、諸説あるようだ)。
「わが母の教えたまいし歌」は第4曲。ドヴォルザークが作曲した歌曲の中でも最も知られている曲。

日本語訳詞では堀内敬三さんのものが有名なようだ。でもアリアさんが歌っていた山川啓介さんの訳詞が素敵だったので歌詞が知りたくて楽譜を探したが見つからなかった。
それで紙とペンを用意して、彼女が歌っているのをよく聴いて書き出してみた。あやふやな部分もいくつかあるけれど、こうして紙に書かれた文字のひとつひとつを見ていると詩人の母への思いが溢れ出してくるようだ。

【追記】

山川啓介さん訳詞の「わが母の教えたまいし歌」の収録されたCDを見つけた。「歌・うた・唄 Vol.4 舶来唱歌集(学校篇)」(歌:由紀さおり安田祥子)と言うアルバムでさっそく注文した。
楽譜も曲名の表記を「我が母の〜」から「わが母の〜」に変えて検索したら3冊も見つかった!!
(11月26日)