「白鳥の歌」より“セレナーデ”

5月18日放送分(5月25日再放送)で、「悲しい気持ちになっちゃう」とみんなが涙を流して暗くなっていた曲。
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」より“セレナーデ” D.957-4』

でも私は大好きなシューベルトの三大歌曲集の1つである『白鳥の歌』がクインテットに出てきたことが嬉しくってうっとりと聞き惚れてました。ピアノとチェロで聴くのも、また趣きが違って、とても素敵でした。
シューベルトの三大歌曲集のひとつである『白鳥の歌』。そのなかでも「セレナーデ」、この曲は一度は耳にしたことのある曲ではないでしょうか?(実際過去にも、オルゴールの曲になって、クインテットに出てきたことがありました。)
「セレナーデ(ドイツ語:Serenade)」とは、恋人や女性を称える為に演奏される楽曲のこと。
この『「白鳥の歌」より“セレナーデ”』も、曲調はあくまで静かで、悲しみを表しているかのようです。遠く離れている愛する人への思いが曲全体から溢れんばかりに感じられます。
でもそれと同時に、じっと目を閉じて聴いていると、心の中が晴れていくような、喜びさえも感じられます。そんな温かみを感じる理由は、そのタイトルどおり、愛する人へ捧げる気持ちのためではないでしょうか。
白鳥の歌』は、「愛する人の不在」がモチーフとなっています。シューベルトの死の直前に作曲されたこの美しい歌曲集を、ぜひとも「クインテットコンサート」で演奏してほしいです。

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シューベルト:白鳥の歌クリスティアン・ゲルハーエル)
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このCDは、とてもお勧めです。去年の冬に、ゲルハーエルの歌うシューベルトの『冬の旅』を初めて聴いて以来、彼の持つ若々しい歌声に、はまっています。ドイツ、リート界の帝王と呼ばれるフィッシャー=ディースカウの弟子であるゲルハーエル。でも私の中では、シューベルトの歌曲=ゲルハーエルだと思っています。そのぐらい私の中で彼の存在は大きいのです。

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